光トポグラフィー検査はうつ症状の原因疾患を探る目的で行われます。
うつ症状は様々な原因で生じますが、そのうち、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症について調べます。
頭を働かせると脳の血流が変化します。光トポグラフィー検査は頭皮上から近赤外光を当て、脳を経て戻ってくる光量を測定します。検査時は一定の思考課題を与えながら測定し、この血流変化のパターンから上記の3障害を推定します。太陽光線より弱い光を使うため、安全で検査時間も10分足らずです。
うつ症状の原因が不明な時、不適切な治療になることがあります。長年にわたりうつ状態が繰り返されたのちに躁状態が出現し、初めて双極性障害とわかることがあります。また、長期間の引きこもり状態が統合失調症にもとづくこともあります。こうした事例に、あるいは未熟型うつ病、社会的うつ病、新型うつ病などと呼ばれるさまざまなうつ症状に、有力な診断情報となる可能性があります。
現時点での検査精度は6〜8割で、この検査だけでうつ症状の鑑別診断が完了するわけではありませんが、客観的な生理機能検査の情報が得られることが最大のメリットです。
思わしくない経過をたどっている場合など、診断・治療の的確性を振り返る良い機会にもなると考えます。
11,000円【自費】
問診と検査及び結果の説明を含みます。
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